筋・筋膜性腰痛:病態


腰の筋肉、筋膜(筋肉の表面を覆う膜)及び
それらを貫通する皮神経の変化に基づく疼痛状態を指します。

腰の筋・筋膜の過伸展や部分断裂etc.
これらの損傷に基づく炎症などが病態の基礎となります。

筋肉の問題ではありますが疼痛発現に関する神経は脊髄神経後枝の皮神経なので
筋肉の問題に背骨から出る神経の問題も関与していることが多いのです。

【筋・筋膜性腰痛の急性発症】
ぎっくり腰の代表的疾患であり
思い切り筋肉を使った時や体を捻った際の筋力バランスが崩れた時に起こります。

【慢性発症】
腰、背中の筋肉のオーバーワークで筋肉に緊張、循環障害、疲労物質の蓄積という悪循環により発生する。




筋・筋膜性腰痛:臨床症状


青壮年期の男性に多く、肉体労働での発症が多いとされます。

背骨の外側に痛みを感じることが多く、臀部にまで痛みが出ることは少ないといわれ
痛みは発症時よりも時間の経過によって悪化する傾向があります。


痛んだ当日は大丈夫だったのに、一晩寝た翌朝痛みで動けないという症例もあります。




筋・筋膜性腰痛:かんたんに言うと



【急性】
筋肉に強い力がかかったため、筋ちがいのようになっているため起きた炎症による痛みです。

【慢性】
筋肉への血の巡りが悪いためコリができて、そのために痛みが起きています。