不妊症・不育症の治療


授かることへのお手伝いから、元気な赤ちゃんを抱っこするまで

 

自然妊娠へのお手伝いから、人工授精のアシスト効果、また体外受精時における成功率向上に鍼灸は非常に効果があります。

 

男性不妊にも取り組んでいます


不妊の原因には様々なものがありますが、原因不明のものが多くあります。その中には、WHOの基準ギリギリの精子濃度・運動率の男性による『妊娠しにくい状態』も多くあるようです。鍼灸治療は乏精子症にも効果があり、『少し悪い程度』の状態の偽男性不妊には特におすすめいたします。

 

もちろん、精子検査で男性不妊だと診断された方にも鍼灸治療をおすすめいたします。

 

濃度や運動率だけではなく、卵子同様に『精子の質』の改善も見込めます。これにより受精もしやすい状態となるので、自然妊娠でのタイミング、人工授精、体外受精を受けられているとか、どのステージでも、女性だけではなく男性の同時治療もおすすめいたします。

 

自然妊娠を目指す方


 

専門医での検査の結果、特に原因を指摘されなかった方の場合、鍼灸治療を根気よく続けられると良いでしょう。その際はご夫婦での治療が効果的です。専門医での排卵誘発+タイミング指導中も、鍼灸は併用して良い効果があります。目安は、なるべく週に1回以上の通院が効果的です(1週間以上治療の間が空くと効果が半減してしまいます)

 

人工授精を行っている方


 

人工授精の一周期あたりの妊娠率は決して高くありません。数回に渡って行っている方は、数周期お休みして、その間に鍼灸を行うと再開後の人工授精の成功率が高まります。

 

体外受精を行っている方


採卵時の卵質の改善、採卵率の向上には、継続した鍼灸を約6ヶ月くらい行うと効果が出ます。数度の採卵や胚移植を行っても妊娠に至らぬ方の場合、もし年齢的に許されるのでしたら、一定期間体を休め、その間に鍼灸を行うと良いでしょう。

 

卵質の改善や、採卵のための鍼灸は、1週間に2回行うのが理想です。また、採卵後にはなるべく早く鍼灸を行うと、採卵後の新鮮胚移植には特に効果があります。

 

凍結胚移植でも、たとえば子宮内膜が薄い、などの問題がある場合も、週に2回程度3ヶ月くらい鍼灸を行うとよりよい状態で胚移植が行えます。

 

最後に一言


不妊症治療には、自然妊娠、人工授精、体外受精と大きく分けて3つのステージがあります。女性ばかりが積極的に治療を受けていらっしゃるようですが、ほとんどの症例では男性の原因も疑われます。精子濃度、運動率や奇形率などの数字だけで表れるものではなく、『受精させる力のある』精子の質も問題になります。どのステージでも、ご夫婦一緒に鍼灸を行うことをおすすめいたします。